花椒のしびれ、唐辛子の鋭い辛さ、そして油に溶け出す奥深い香り──。
麻辣(マーラー)は、四川料理を象徴する味わいです。
ひと匙加えるだけで家庭の中華が本格派に変わる、麻辣調味料の魅力を掘り下げてご紹介します。
麻辣とは?辛さだけじゃない“しびれる旨さ”の秘密
「麻」は花椒(ホワジャオ)によるしびれ、「辣」は唐辛子の辛さ。この2つが組み合わさって麻辣(マーラー)と呼ばれる味が生まれます。四川料理においては単なる辛味ではなく、香り、しびれ、甘味、コクなど多層的な風味のバランスが重要とされており、調味料の選び方や使い方ひとつで仕上がりが大きく変わります。
近年では「麻辣湯(マーラータン)」や「麻辣香鍋(マーラーシャングォ)」といった料理の人気も高まり、花椒のしびれが日本でも日常的に味わえるようになってきました。
麻辣調味料の種類と使い方|まずは「花椒」「豆板醤」「麻辣醤」を揃えよう
■ 花椒(ホワジャオ)
麻辣を語るうえで欠かせない香辛料。香りとしびれの両方をもたらし、炒め物・スープ・鍋料理に幅広く使えます。
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ホールタイプ:油で炒めて香りを引き出す「テンパリング」に最適。
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粉末タイプ:仕上げの振りかけや、餃子のタレ、冷奴にも。
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使うタイミング:ホールは最初に低温の油でじっくり加熱、粉末は火を止めた直後や盛りつけ後に。
▶ 日本で人気の料理:麻婆豆腐、汁なし担々麺、麻辣鶏(マーラーチー)など
▶ 中国本場で人気の料理:麻辣香鍋(マーラーシャングォ)、麻辣湯(マーラータン)、夫妻肺片(フーチーフェイピェン:牛の内臓を使った冷菜)
【おすすめ商品】

Hein Sichuan Pepper Whole 25g
¥308 (税込)
■ 豆板醤(トウバンジャン)
そら豆をベースに発酵させた旨味の強い辛味調味料。四川料理の基礎であり、炒め物やスープの土台となる味を作ります。
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辛味とコクのバランスが良く、加熱することで香りが開く。
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合わせる調味料:甜麺醤や紹興酒と合わせて奥行きのある味に。
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使うタイミング:油を熱してから一番最初に炒め、香りが立って色が濃くなるまで。
▶ 日本で人気の料理:麻婆茄子、ピリ辛炒め、豚キムチ風の味付けにも活用される
▶ 中国本場で人気の料理:郫県豆瓣魚(ピーシェントウバンユー:豆板醤で煮込む魚料理)、宮保鶏丁(ゴンバオジーディン:鶏肉とピーナッツの甘辛炒め)
【おすすめ商品】

Yuki Sichuan Doubanjiang 130g
¥408 (税込)
A colorful, spicy seasoning made with different types of chili peppers to create a deep richness and flavor. No chemical seasonings are added.
■ 麻辣醤(マーラージャン)
花椒と唐辛子を一体化させたミックス調味料。複雑な香りと風味が一瓶で手に入り、炒め物・和え物・タレと万能。
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火入れで香りが立ち、風味が劇的に変化。
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使いすぎ注意:味が強いので他の調味料とのバランスに配慮。
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使うタイミング:中盤で加え、花椒油で香りを補完するのがプロの技。
▶ 日本で人気の料理:よだれ鶏、麻辣味の冷やし中華、炒めラーメンなど
▶ 中国本場で人気の料理:麻辣香鍋(マーラーシャングォ)、麻辣鴨血(アヒルの血の煮込み)、麻辣螺蛳粉(マーラールオスーフェン:田螺粉)
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Lee Kum Kee Mala Red Oil Spicy Sauce 310g
¥1,998 (税込)
Lee Kum Kee's Mala Red Oil Spicy Sauce is characterized by its spicy and spicy flavor. A chili oil-like spicy seasoning with Sichuan peppercorns and Yunnan chili peppers for a spicy kick. It also contains bean drumsticks, garlic, Chinese spices, and soy sauce, so it's rich in saltiness and sweetness.
It is useful for spicy dishes, from gyoza sauce to stir-fries.
豆板醤+花椒白ラー油で代用も可能です。
麻辣レシピに挑戦!家庭で使いやすいアレンジ例
■ 麻辣炒飯
炒飯の香ばしさに麻辣のアクセントを加えるコツは、豆板醤を最初に油でじっくり炒めて香りを立たせること。
ひき肉や野菜を加えたあと、ご飯を加えて全体をなじませ、火を止める直前に花椒白ラー油を加えると、香りが一気に引き立ちます。仕上げに粉末の花椒をひと振りすれば、しびれと辛さがバランスよく決まります。
\美味しく作るポイント/
豆板醤の香りを焦がさず引き出すこと。仕上げの花椒油が風味の決め手。
■ 麻辣焼きそば
麻辣焼きそばを美味しく仕上げるポイントは、調味料を加えるタイミングと火加減にあります。まず、豆板醤を最初に油で炒めて香りを立たせ、その後に豚肉と野菜を順に加えます。
麺を加えたら、醤油やオイスターソースで全体を味付けし、最後に花椒白ラー油をまわしかけることで、全体にしびれと辛さが均一に広がります。花椒は仕上げに粉末でふりかけることで、香りがより引き立ちます。
\美味しく作るポイント/
調味料を段階的に加えることで、それぞれの香りと旨味を引き出せます。
■ 麻辣だれ冷奴・中華サラダ
麻辣だれを活かした冷奴や中華サラダは、シンプルながら奥深い味わいを楽しめます。
調味料は、花椒白ラー油、醤油、酢、少量の砂糖をよく混ぜておき、冷奴には食べる直前に回しかけるのがポイントです。
中華サラダの場合は、具材に軽く塩をふって水分を出してから、麻辣だれで和えると味がよくなじみます。冷たい料理では花椒の香りが立ちにくいため、粉ではなくラー油で香りを補うのがプロの技です。
\美味しく作るポイント/
調味だれは食べる直前にかけることで、香りとしびれがより鮮明に感じられます。
本格派も満足!当店おすすめの麻辣調味料
本格的な麻辣料理を家庭で楽しむには、調味料の質が何より重要です。
当店では、香り・しびれ・辛味のバランスが取れた選りすぐりの麻辣調味料を取り揃えています。
手に取りやすいサイズでありながら、味わいは本場さながら。ここでは料理の仕上がりを一段格上げしてくれる、おすすめの商品をご紹介します。 こだわり派も納得の味を揃えました。

海底撈 麻辣シーズニング 30g Haidilao Mala Seasoning
¥228 (税込)
「辛さを足したい」の時の必需品です!海底撈の中華七味唐辛子
海底撈(ハイディラオ)の麻辣シーズニングは、中国の人気火鍋チェーン「海底撈」が提供する特製のスパイスミックスです。
唐辛子、花椒(ホアジャオ)、クミン、八角などの香辛料をブレンドし、独特の辛味と痺れを持つ「麻辣」風味を手軽に楽しむことができます。炒め物、スープ、鍋料理など、さまざまな料理に加えることで、本格的な四川料理の味わいを再現できます。
火鍋のツケダレはもちろん、麻辣湯、麺、炒め物にお使いください。
使用方法:
- 炒め物: 野菜や肉の炒め物に適量を加え、ピリ辛で痺れる風味をプラス。
- スープ: スープの仕上げに振りかけることで、深みのある味わいに。
- 鍋料理: 火鍋やしゃぶしゃぶのつけダレに混ぜて、本格的な麻辣風味を楽しめます。

Youki Sichuan Pepper Oil 55g
¥398 (税込)
This flavored oil is characterized by the tingling spiciness and refreshing aroma of Sichuan peppercorns from China's Sichuan Province.

Lao Lu Zi Chaotian Spicy Crispy (Shan La Zi) Medium Spicy 240g
¥848 (税込)
The original edible chili oil is a blend of the numbing spiciness of Japanese pepper and the crunchy chili peppers. It is an authentic seasoning. Add it to mapo tofu or gyoza dipping sauce to take your usual flavor up a notch.
麻辣調味料でおうち中華をレベルアップ!
麻辣の魅力は、単なる辛さではなく、その奥にある香りとしびれの絶妙なハーモニーにあります。花椒や豆板醤、麻辣醤といった調味料を適切に使い分けることで、家庭の一皿がまるで中華料理店のような奥深い味わいに生まれ変わります。
「市販の調味料では物足りない」「もっと本格的な味に挑戦したい」という方には、ぜひ当店のラインナップをお試しいただきたいところ。
近所のスーパーではなかなか出会えない、こだわりの調味料を取り揃えております。
あなたのキッチンでも、麻辣の魔法を楽しんでみませんか?